WiMAX2+はLTEと比較すると、残念ながら地下街や地下鉄でつながりにくいのは事実です。
この記事では、その理由や実際どの程度つながらないのか、口コミやわたしの体験をもとに解説します。あわせてWiMAX2+の契約を使い、快適に地下鉄でインターネット接続するための対策も紹介します。
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WiMAX2+が地下鉄に弱い理由
WiMAXが使う電波の周波数帯は2.5GHz帯、一方LTEでは700~900MHzという低い周波数帯の電波を使っています。
電波は周波数が高くなるほど、直進性が強くなり障害物を回り込む力が弱くなります。
そのためLTEと比較すると、WiMAX2+が障害物に囲まれた地下鉄でつながりにくくなるわけです。
WiMAX2+が使える地下鉄路線は増えている
とはいえ、WiMAX2+が何もしていないわけではありません。
地下鉄の駅に専用のアンテナを設置し、ホームやトンネルまで電波が届くようにする努力を続けています。
以下公式サイトでは、地下鉄でのWiMAX2+の改善状況をまとめているので、興味があればぜひご覧ください。
ここで使える!地下鉄・地下駅|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
これを見ると、東京の都営三田線、大阪の大阪市営地下鉄などなどさまざまな路線がWiMAX2+に対応していることが分かります。
WiMAX2+への対応は今後もどんどん広がっていくようです。
WiMAX2+は地下鉄走行中の車内(駅間)では圏外に?
WiMAX2+は地下鉄への対応の拡充をすすめており、わたし自身、上記公式サイトに記載された地下鉄各線のいくつかの駅で、ホーム内で接続できることは確認しています。
しかしたとえば東京なら2017年6月時点で丸ノ内線や日比谷線・副都心線など、メジャーな多くの路線のほとんどの駅でWiMAX2+に対応していません。
普段使う地下鉄がある場合は、ぜひサイトで事前に確認してみてください。
また都営三田線はWiMAX2+対応中となっているものの、列車がホームを出発して走行中になると、駅間で圏外になることが多いと感じています。
WiMAX2+を使い動画を鑑賞していると途中で途切れますし、残念ながら快適ではありません。
駅のアンテナの電波が、駅間といえどホームを少し離れると届かなくなってしまうようです。
以下のような不満を訴える口コミを多く見かけるのも、これらが原因でしょう。
やはりWiMAXは地下鉄だときつい…まあ月7GB以内ならLTE使えば良いのだが
— 塵旋風(減量中) (@Stormbricht) June 19, 2017
WiMAX 2、大阪の市営地下鉄は圏外が多いんだけど、ようやく谷町線の東梅田駅ホームで使えるようになった。
— taicho (@taicho_winger) June 27, 2016
1人のWiMAXユーザーとして、地下鉄でより快適に使えるよう拡充がすすむことを期待します。
地上を走る電車ならWiMAX2+でも電波をキャッチできる
WiMAX自体は移動中でも利用できる技術であり、道路を走る車やバス、地上を走る電車の車内では、電波をつかめることを確認しています。
地下鉄で圏外になるからと言って、その他の交通手段全般的にWiMAXが使えないわけではありません。
LTEオプションを使う方法も
わたしは、地下鉄の車内でWiMAX2+の電波が届かない間は、仕方なくスマートフォン用に契約している格安SIMのLTE回線を使うようにしています。
地下鉄では残念ながらWiMAX2+よりLTE回線の方がつながりやすいのは否めません。
WiMAX2+の契約を使うのであれば、WiMAX2+用の一部Wi-Fiルーターが対応しているハイスピートプラスエリアモードを利用するのもよいでしょう。
ハイスピートプラスエリアモードにすると、WiMAX2+の電波が届かない場所では自動的にLTE(au 4G LTE)回線による通信に切り替えてくれます。
ただしハイスピートプラスエリアモードを利用する際は、以下2つの点に注意が必要です。
- ハイスピートプラスエリアモードにすると1,005円/月のLTEオプション料金が発生
- ハイスピートプラスエリアモードで月間7GBのデータ通信量を消費すると、月末まで最大128Kbpsに速度制限されてしまう
特に最初の速度制限の件は注意が必要ですね。
高速なモバイル通信が月間データ通信量無制限で利用できる、WiMAX2+のメリットを潰してしまいます。
ただ月間7GBなら、YouTube標準画質の動画なら約33時間みられる計算なので、通勤通学の途中などにスマートフォンでちょっと時間を潰す分には十分ではないでしょうか。
3年縛りの契約にすればLTEオプションが無料に
WiMAX2+の契約3年縛りにすることで、LTEオプションの料金が無料になるプランがあります。
このプランに対応しているのは、2017年6月時点でWiMAX本家の「UQ WiMAX」をはじめごく一部ですが、地下鉄での利用が重要な場合は、このプランをえらぶのをおすすめ。
WiMAX2+とLTE回線がハイブリットの、最強のモバイル回線環境が手に入ります。
地下鉄に乗る前にコンテンツをダウンロードしておく方法も
Google Play やAmazonビデオ、iTunes Storeなどのコンテンツは、あらかじめローカルへダウンロードしておいてインターネット接続していない状態でも利用が可能。
Amazon Kindle用の電子書籍や雑誌読み放題のdマガジンなどもローカルにダウンロードしておいて、ネット接続できない場所でも利用可能です。
駅ホーム、昼の休み時間などでWiMAX2+回線を利用し、これらのサービスであらかじめコンテンツをダウンロードしておいて、地下鉄で鑑賞するのもよいでしょう。
わたし自身、Amazonビデオなどで、電波が届かない場所で楽しむためのコンテンツをいくつかストックしています。
Try WiMAXによる事前の無料体験もおすすめ
WiMAX2+には、Try WiMAXという15日間無料体験のシステムがあります。
申し込むと自宅に設定済のWi-Fiルーターが届き、WiMAX2+を試用することが可能です。手続きも簡単。以下UQ WiMAX公式サイトから簡単な情報を入力するだけです。
http://www.uqwimax.jp/signup/trywimax/
自宅だけでなく地下鉄や行きつけの喫茶店など、いろいろな場所でWiMAX2+が快適に使えるか試してみましょう。
まとめ
提供エリアが拡充し続けているとはいえ、地下鉄でのWiMAX2+の電波状況は、残念ながらよいとは言えません。
UQ WiMAXの公式サイトで地下鉄での対応状況を確認すると共に、駅間・トンネル内では圏外になる可能性があることを理解しておくべきです。
LTEオプションを利用したり、コンテンツを事前にダウンロードしたりといった対策をとることで、地下鉄内で快適に過ごすのもよいでしょう。