WiMAXは高速なモバイル通信を、月間データ通信量無制限で利用できる人気サービス。
ここではWiMAXをパソコンで使えるかということから、使う際の注意点や設定方法、メリットまで網羅して解説しています。
この記事を読めば、パソコンでWiMAXを利用する際の不安や疑問を払しょくできるでしょう。
Contents
そもそもパソコンでWiMAXは使える?
WiMAXは、よく知られる「Wi-Fi」という無線の通信技術に対応してさえいれば、パソコンに限らずどんな機器でも使うことができます。
そして余程古い機種でない限り、Wi-Fiに対応していないパソコンはまずないため、結論としてパソコンでWiMAXを使うことは可能です。
Wi-Fiに対応していれば、ケーブルレスでらくらくWiMAXが使えます。
またWiMAXはWi-Fiがないと使えないというわけでもありません。
パソコンにUSBケーブルやLANケーブルの差し込み口があれば、WiMAX用の機器(Wi-Fiルーター)とケーブルでつなげることによりWiMAXを使うこともできます。
USBケーブルやLANケーブルがさせないパソコンは何十年も前の機種ですから、今現在使われていたり販売されていたりするパソコンがWiMAXを使えないということはないと考えてよいでしょう。
WiMAXでパソコンをインターネット接続する方法
WiMAXでインターネット接続するために必要なWi-Fiルーターは、必要な設定がすんだ状態で届きます。
そのため特別な使い方をしない限り、Wi-Fiルーターに対してなにがしかの設定をする必要はありません。付属のSIMカードを挿入するだけで使えます。
たいしてパソコン側は、LANケーブルを使う方法であれば、基本的にケーブルをつなげるだけでWiMAXによるインターネット接続が可能。
USBケーブルを使う場合は、パソコンとUSBケーブルでつなげた後に、表示されたメニューに従って専用ツールをインストールするとすぐにインターネット接続できます。
※バッテリーを搭載した外出先でも使える「モバイルWi-Fiルーター」タイプでは、
有線LAN接続する際クレードルと呼ばれる別機器を購入する必要があります。
ケーブルを使わずWi-Fiによる無線接続をする方法も簡単。
以下Windows10・Mac OS10.6の設定方法を簡単に紹介します。
Windows・Mac共通で最初にするべき設定
Wi-Fi接続に必要な「SSID」と呼ばれる電波の名前を示す値と、パスワードを確認する必要があります。
機種によっては、Wi-Fiルーター本体に貼られたシールにこの2つの情報が記載されているので確認して下さい。
シールがない場合でも、最近の機種なら本体のタッチパネルを操作するだけで確認が可能。
以下参考までにW04という機種のWi-Fiルーターでの確認方法を記載します。
- タッチパネルから「情報」メニューをタップ
- 「Wi-Fi情報」をタップ
- SSIDとパソワードが表示されます。
Windows10での設定方法
- パソコンの画面右下にある「無線LANアイコン」(電波のかたちをしたマーク)をクリック
- 周囲にあるWi-FiのSSID(電波)の一覧が表示されるため、WiMAX用Wi-FiルーターのSSIDをクリック
- 「接続」をクリック
- ネットワークセキュリティキーを入力する欄が表示されるため、先ほど確認したパスワードを入力して「次へ」をクリック
これで設定は完了です。WiMAXによるインターネット接続ができるようになります。
Mac10での設定方法
- メニューバーに表示されている「Air Macアイコン」(電波のかたちをしたマーク)をクリック
- 表示されたメニューから「AirMacを入にする」をクリック
- 周囲にあるWi-FiのSSID(電波)の一覧が表示されるため、WiMAX用Wi-FiルーターのSSIDをクリック
- パスワードを求められるため、入力して「OK」をクリック
これで設定は完了です。WiMAXによるインターネット接続ができるようになります。
WiMAXをパソコンで使う際の注意点
スマートフォンやタブレットと同様に、パソコンでもWiMAXを便利に使うことができます。
そのためパソコンでWiMAXを接続するからといって、特別な注意点はほとんどありません。
ただし一点、速度制限に関してだけはパソコンで消費するデータ通信量が多くなるため注意が必要となります。
WiMAXギガ放題プランは、月間でのデータ通信量は無制限で利用できるサービスですが、回線の混雑を回避する目的で以下内容の速度制限のルールがあります。
ソフトバンクやドコモ、auといった大手が月間20GB・30GBのプランを販売しているのと比較すると、その半分ほどのデータ通信量を3日間で使い切ってはじめて抵触する速度制限ですから、余程のヘヴィユーズでなければ率直にいって抵触することはありません。(わたし自身、テスト目的でわざと抵触したとき以外は、速度制限が行なわれたことはありません。)
たとえば10GBものデータ通信量があれば、画像が多いホームページでも数千ページというレベルで閲覧しないと消費仕切れないレベル、膨大なデータ通信量を消費することで知られる動画の視聴でさえ、HD(ハイビジョン)画質のYouTube動画を約13時間も鑑賞してはじめて使い切れるレベルです。
ただしパソコンをWiMAX2+につなげると、ウイルスソフトのアップデートやオンラインストレージとの同期などで大量のデータ通信量を消費することがあるため、スマートフォンやタブレットで接続する際と比較して、少しだけ速度制限に抵触しやすくなります。
といっても、常にウイルスソフトのアップデートで数百MBクラスのデータ通信量が消費されるわけではありませんから、それほど心配する必要はありません。
しかも速度制限に抵触するのは18時頃~翌2時頃という夜の時間帯だけですし、速度制限後の通信速度も概ね1Mbpsで、ホームページを鑑賞したりYouTube標準画質(アナログテレビ程度)の動画をみたりする分には困りません。
気になる場合は、Wi-Fiルーターを操作することにより、データ通信量の消費状況がリアルタイムでわかるので小まめにチェックしてみるとよいでしょう。
WiMAXをパソコンで使うメリットは?
高速なモバイル通信がたっぷり使える
パソコンに限ったメリットではありませんが、WiMAXなら高速なモバイル通信を思う存分利用できます。
速度制限のルールがあるものの、上述の通りほとんどのユーザーに影響がないため、実質的は使い放題といっても決して間違いではありません。
また上述の通りパソコンでモバイル通信を行う際に消費されるデータ通信量はスマートフォンなどと比較して多くなるので、月間データ通信量に上限がある他サービスでは余計気を付けなければなりません。
その点WiMAXなら家でも外出先でも好きな動画をたっぷり鑑賞するなど、データ通信量に縛られずインターネットを楽しめるので快適ですよ。
固定回線の代替にもできる
WiMAXは速度制限のルールがあるとはいえ、月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が使えるサービスなので、光回線などの固定回線代わりに使うユーザーも多いです。
そのため外出用のWiMAX契約を外でも自宅でも使うことができ、光回線などをわざわざ敷設する必要がなくなります。
その分、面倒な回線工事が必要なくなって手間がなくなりますし、光回線を敷設しないですむ分、通信費用を節約することもできるのです。
1台のWi-Fiルーターでパソコンだけでなくいろいろつなげられる
WiMAXで提供されるWi-Fiルーターなら、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレット、ゲーム機なども同時接続可能。
もちろんパソコンを2台以上同時に接続することもできます。パソコンとタブレット・スマートフォンを同時に使う際にも便利ですね。
まとめ
スマートフォン・タブレットだけでなく、パソコンでもWiMAXを利用することが可能です。
WiMAXを使えば月間データ通信量に縛られることなく高速なモバイル通信が使い放題。
速度制限のルールがあるものの、他のモバイル通信と比較してゆるやかなルールなので、心配する必要はありませんし設定も簡単です。
モバイル通信用としても固定回線の代替としても、WiMAXはぜひ検討したいインターネットサービスといえます。